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TECHNOLOGY
技術紹介

ボイラ用アプリケーション

工場の生産現場やビルの空調などで幅広く利用されている蒸気は水をボイラで加熱することで作られます。蒸気を経済的かつ安定して供給するためにはボイラ水系の最適な処理が必要不可欠です。片山ナルコのボイラ用アプリケーションは、腐食やスケール障害などのトラブルを未然に防ぎ、安定操業を継続することはもちろん、熱効率改善やブロー水量削減による環境負荷の低減やコストの削減にも貢献します。

ボイラ用アプリケーション

このようなお困り事・・・・はありませんか?

・節水・省エネルギー目標を達成したい
片山ナルコのボイラ水処理プログラムは、ボイラ内に緻密な不動態被膜を形成させることで、酸素やアニオン等の腐食因子がボイラ母材と接触することを防ぎます。そのため、水質管理基準をJISB8223にて定められているよりも幅広く設定し、濃縮度を高めてボイラを運転することができます。これによりブロー水量を減らし、補給水の処理費用や水を加熱するための燃料消費を低減することができます。
・ボイラを安定して運転したい
ボイラを安定して運転するには、給水と濃縮度の管理が大切です。3D TRASAR®は給水の水質を常時モニタリングし、腐食・スケールストレスの変化に合わせて脱酸素剤や清缶剤の添加量を自動制御します。加えてブロー率を管理することにより安定したボイラ水処理を実現します。
3D TRASAR®には設備運転データも入力でき、Web上でいつでもどこでも状況を把握でき、アラーム設定により異常を即座に知ることができます。24時間365日、専任のエンジニアもアラームを常時解析しており、解決策をお知らせします。
・小型貫流ボイラを安定して運転したい
大部分の小型貫流ボイラにおいて缶底部は、他の部位に比べて温度や濃縮度が低くなります。そのため、薬剤を適正な濃度で維持することが難しく、缶底部は腐食が発生しやすい箇所であると言えます。
片山ナルコのボイラ処理プログラムは、低温下でも有効な保護被膜を形成します。小型貫流ボイラの缶底部においても効果的な防食作用を持ち、安定した運転を実現できます。
・復水系の水質を改善したい
節水および省エネルギーのために復水を回収する場合、復水の水質がボイラの水処理にも大きく影響します。このため復水系の防食処理は重要です。分配比の異なる複数のアミン類を配合した薬剤を復水系で使用することにより、一液で初期凝縮部から末端まで、pHを調整することが可能で、いずれの蒸気使用設備に対しても防食を行うことができます。
・安全面、健康面にリスクがある薬剤の使用を控えたい
ヒドラジンはボイラ用の脱酸素剤として広く使用されている物質ですが、発がん性が指摘されており、毒物及び劇物取締法における劇物(ただし一水和物30%以下を含有するものを除く)に該当します。片山ナルコの非ヒドラジン系の脱酸素剤は、薬剤補充等の各種作業において安全にお取り扱い頂けます。また毒劇物にも該当しない薬剤です。酸素との反応速度はヒドラジンと同等以上であり、脱酸素成分の熱分解による有機酸などの発生はなく、常温から最高22 MPaの高圧まで幅広くご使用頂けます。
・新設ボイラを化学洗浄したい
ボイラ新設時の化学洗浄では、油脂類等の除去を目的としたアルカリ煮と、錆等の除去を目的とした酸洗浄という別々の工程を経る必要があります。各工程の間にはフラッシングを挟み、さらに工期や廃水量を増加させることになります。
片山ナルコのシャンベース®による初期処理(シャン炊き)は、油脂類と錆等を同時に除去することができ、従来の化学洗浄よりも工期や廃水量を大きく減らすことができます。また、ボイラ母材表面に不動態被膜を形成させる作用も併せ持ち、稼働直後の初期運転期間の腐食リスクを最小化します。